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エンパワセツルメント設立趣意書
特定非営利活動法人 エンパワセツルメント
設立代表者 竹谷良二
趣旨
身寄りの無い人は相談相手が居ない場合が多く、情報弱者に陥る可能性が高い。情報弱者でなくとも、話相手から生産活動に至るまで様々な「社会とのパイプ」を失うと、最悪の場合、孤独死を招く危険性を発生する。
国家の福祉政策が縮小する昨今、この状況は拡大傾向にあり、市民を見捨てないセーフティーネットの構築は急務である。
この法人は、身寄りの無い人やそれに準ずる人達に対して、病院付添送迎や病院連絡先(一般的には家族)の登録、病院訪問、支払いの算段、適用可能な福祉制度の活用助言、及びこれらの申請代行など福祉全般のサポートを行う。
また、お茶会の開催や家庭訪問、電話等による安否確認、買い物付添や代行などを通じて生活全般に関する事業を行い、福祉増進と孤独死に代表される社会からの孤立回避に寄与することを目的とする。
こういった相互扶助組織を立ち上げようと起案したが、その為には官民を問わず既存のセーフティネット群との連携なくして、成果を出す組織力を持ち得ない。さらに任意団体の現状では社会的信用を得る事は困難であり、前述セーフティーネット等との連携は難しく、困窮者への援助は困難となる。
これら障害を除去し、セーフティーネット拡充に貢献するとともに活動拡大を達成する為にはNPO法人格の取得が必要と考える。
申請に至るまでの経過
- 身寄りの無い高齢かつ近所付き合いもない状態の人が癌を患い、検査中に意識を失って緊急手術・入院となったが、連絡する人がなく病院や当人が困っていた。
当方が連絡先人になることで、病院・当人との治療方針の確認、
「当人の生きる気力の回復」に貢献した。
まもなく退院・自宅療養に移り、福祉全般に渡る知識のないまま介護制度の適用を受けたが、当方と相互相談のうえ進行することで、福祉制度の誤用・過小受益回避に貢献した。 また入院中や退院後も、役所手続等など本人が動けない体力状態であることから、当方が諸作業を代行しスムースな進行に貢献した。 - 家族を持っていたが、事業の失敗により家族から離れ、ひとり知らない土地を漂流している人がいた。
病気になり治療必要な状態なのに、どの福祉制度にも乗れないレアケースだったので、行き場所を失い路上生活へ進行する所だったが、当方の支援により適切な治療を開始でき、社会復帰を果たすことに貢献した。
これらの内容から特定非営利活動法人エンパワセツルメントの設立申請に至った。
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